私的学童「じいじの家の夏休み2025」
2025年7月22日から8月29日まで、お盆休みと土日を抜いた24日間の開催が終わりました。
今夏は多地域から初参加の子が多く、始まってから最初の数日間は、
ここでどんな遊びが出来るのか、他にどんな子がいるのか、大人がいるのか、
心と体の全部を使ってじっくり観察し、相手との距離を測りながら過ごしている、
何とも初々しい様子が伺えました。
経験者にも未経験者にも人気なのは、やっぱりお庭の池。
いそいそと着替えやサンダルを準備しては、魚捕りやザリガニ捕りに興じます。
重厚な座敷机を使ったテーブル卓球は、小さい人の方が有利になることもしばしば、
ラケットのゴムが何度剥けてもやりたがる子が後を絶ちません。
鬼ごっこ、カロム、プラレールも変わらずに人気。
今年はそこに、サッカーゲーム、ミニアコーディオン、ウクレレなんかも仲間入りしました。
一通り既存の遊びを経た後は、自分達で作りだした遊びが始まります。
今回は、割りばしの先をカッターやハサミで削り、仕上げは紙やすりでつるつるにするという謎の道具作りと、変形折り紙が流行りました。
8月は特に、暑さが大変でしたが、
30分毎の水分補給、塩梅やキュウリの一本漬け、午前午後のおやつでの塩分補給、
「イヤじゃない子は靴下脱いで~」の声がけで、熱中症対策。
拠点以外に、アミカル創造館さんや、ほたるみ館さんをお借りして凌ぎました。
バス遠足は、恒例の芦安での川遊び&コミュニティプールと、
飯田の人形劇フェスタでの観劇。
イタリアの作品と、山本光洋さんのパフォーマンスを堪能しました。
koyoさんのパフォーマンスでは、子ども達が転げるほど笑っている姿が印象的で、
道中のバスが往復4時間と長く、ギリギリ間に合った~と思ったら
チケット代勘違いハプニングであわや!という事態も多々ありましたが、
やっぱりホンモノに会いに来て良かったなあと。
様々な環境、考え方の子ども達が集う「じいじの家」では、
再会を心待ちにする友が出来る子もいれば、気の合わない同士ももちろんいます。
群れることで関わり合いが生まれ、それぞれの過ごし方を自分で見つけます。
今夏も、毎日様々なやり取りが大変ドラマチックに繰り広げられました。
定員を大幅に超える参加希望を頂き、けれども補助金助成金は一件も取得できずという、
経済的にはピンチな状況で、酷暑の中生命の危機をかいくぐりながら、
果たしてどこまで受け入れが出来るかと悩みつつ、
子ども達に一番近く頼もしい存在だった若手サポーターの皆さん、
頂きもののお野菜をあの手この手で子ども達が待ち焦がれ行列する美味しいおやつにしてくれたシニアサポーターの皆さん、
沢山のお野菜を届けてくださった隣の畑のおじちゃん、
遠足に付き添ってくれた保護者の方やスポットサポーター、
手伝いに来てくれたじいじの家のOB、子サポーターとして甲斐甲斐しく働いてくれた子ども達、
ご支援をお寄せいただいた皆さん、
何よりも、遊びに夢中になって過ごす子ども達の、文字通りキラキラとした眼差し、
とにかく、沢山の方に支えていただきながら開催、終えることが出来ました。
それぞれの最終日、
「今日が最後なの?さみしいなあ~」と声をかけると、
「え、最後じゃないよ、冬も来るから」と答えたお子達の笑顔が最高でした。
ありがとう、また会う日まで。
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